お見送りの方は遠い親戚だけ

   

先日のお葬儀の方は、お見送りが4名様でした。
その中に、お身内はひとりもいらっしゃいませんでした。

最初に依頼を受けた時聞いたのは、一番近い身内の方は姪子さんでその方が色々お世話をしているとの話しでした。

ご遺体を施設へお迎えに行き、その場に集まっていた方々と一緒に安置場所へ向かいました。

故人さまは未婚で、お子さんもいらっしゃらなく妹さんはいるが、音信不通でどこにいるかもわからないとのことでした。

そして、生活保護を受けており葬儀費用も葬祭扶助として市のほうが負担します。

まず、死亡届を記入していただかなければならず、その姪子さんという方に記入してもらう事になるだろうと思っていたのですが・・・

よくよく聞いてみると・・・その姪子さんという方、
故人の妹さんのご主人の妹の娘さん。

え??それは、届出人になれないのでは・・・

役所のほうに確認してみると、やはり血縁とはならないので、届出人にはなれないとのこと。

故人のケースワーカーさんとも話しをして、急遽故人が入所していた施設の所長さんになっていただきました。

その届出人にはなれない遠い親戚の女性も施設に入るまで全く存在を知らなかったそうです。

それでも施設のスタッフとやりとりをして、入所の手続きをし、必要な時には出向いてくれました。

そして、亡くなった後も付き添ってくれてお供えも用意してくれました。

最後のお見送りには、その遠い親戚の方と、ずっと交流のあった友人の方、そして施設の職員の方がいらしてました。

身内はひとりもいない寂しさはありましたが、身内ではない方々が集まってくださった優しさを感じ、救われたような気持ちになりました。

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